ステレオD級アンプモジュールキット(PAM8403) ② エンクロージャー作って聴く

2023/05/27

PAM8403 オーディオ

t f B! P L

オーディオらしさを追求します。

 


経緯

前回、アンプとスピーカーを繋げて音を出しました。

前回記事「ステレオD級アンプモジュールキット(PAM8403) ① とにかく動かす」

今回は、むき出しのスピーカーにエンクロージャー(筐体)を設けます。これがスピーカーの音、特に低音を増強する効果があるのだとか。


購入品

1.だんすぴkit

Amazonにて購入しました。
段ボール紙のエンクロージャーキットです。

図1.だんすぴkit 内容物

左右×各1個のスピーカー用のエンクロージャーを構成するダンボール紙を主材料とした部品一式です。

バスレフポート(黒い樹脂製の筒)も二つ入っており、これを取りつける・つけない、でバスレフ型・密閉型を選ぶことができます(バスレフ型については後述)。Amazonの販売ページによれば、おすすめは"リアバスレフ方式"とのこと。せっかくなのでこれに従います。

なお、Amazonの販売ページには"簡易組み立てマニュアル"のURLが記されております。これを見ればさほど難しい組立にはならないことでしょう。

ただし、このエンクロージャーは「「PLS-P830985」ユニットをベースに」とのことで、穴あけ寸法や取付用ねじ・ナットもこのスピーカーに合わせたものになります。よって、今回の様に異なる寸法だったり、ねじ・ナットが合わないスピーカーを取り付ける場合には、寸法を変えたり、合うものを用意する必要があります。


2.スピーカーコード

秋月電子通商にて購入しました。

図2.スピーカーコード(5m)


アンプの出力端子からエンクロージャー背後の端子を繋ぐ配線です。

だんすぴkitの付属品にも赤黒の配線が含まれておりますが、これはエンクロージャー内部でスピーカーと端子間を繋ぐための短い(20cmくらい)ものです。実使用のために買い足す必要がありました。


3.コンパスカッター

百円ショップ ダイソーにて購入しました。

図3.コンパスカッター

組み立てマニュアルに記載されていたので購入しました。

これまでコンパスカッターなるものを使ったことはありませんでしたし、カッターナイフでも作業できるようでしたが、100円(税抜き)ならば、と購入を決めました。


4.ねじ(スピーカー取付用)

図4.ねじ(ワッシャー、ナットのセット)

スピーカーの取付用ねじです。

付属品のものでは手持ちのスピーカーにはサイズが合いませんでしたので、寸法測って近所のホームセンターで購入しました。


組立

ダンボール×2枚に穴あけします。
図5.ガイドシート貼り付け

付属のガイドシートをエンクロージャー表・裏面に切って貼り、これを目安に穴の中心位置に針を刺してガイドシートを外します。

図6.穴あけ

先にあけた針穴を基に、コンパスカッターでスピーカー(穴寸法は手持ちのスピーカーに合わせる)、バスレフポート取付用の穴をあけます。
左:スピーカー用取付穴 右:バスレフポート用取付穴
図7.取付穴

カッターナイフでスピーカーの端子が通るよう、穴を拡張。2Pプッシュターミナルは実物を突き刺してダンボールを貫通させました。


あけた穴にスピーカー、バスレフポート、2Pプッシュターミナルを取り付けて配線します。
図8.内部配線

スピーカーの配線をフェルトを突き通して2Pプッシュターミナルにはんだ付けします(元々スピーカーに配線が付いていたので、だんすぴkit付属の赤黒配線は使いませんでした)。

図9.エンクロージャーを閉じる

配線終えたらエンクロージャー(箱)を閉じて、スピーカーコードでアンプ-エンクロージャー間を配線。アンプ-PC間を接続します。

図10.エンクロージャーに配線接続

図11.アンプに配線接続

図12.PCに配線接続

これで準備できました。

バスレフ型

前述の通り、このエンクロージャーには穴を開けてバスレフポートを通しており、これを「バスレフ型」(バス・レフレックス。buss reflex)と呼びます。

何やらスピーカーというものは後ろからも音を出しているそうで、空気孔となるバスレフポートによってエンクロージャー内外への空気の出入りが調整され、その低音を共鳴(ヘルムホルツ共鳴)させて増強する効果があるのだとか。

この増強する音の周波数はヘルムホルツの法則により算出できるようで、バスレフポートの長さ・太さによっても変わるようです(何となく組み立ててしまいましたが、このだんすぴkitも厳密な計算に沿った加工寸法だったのでしょうか)。

一方で、穴が無い「密閉型」のエンクロージャーの場合、スピーカー背面の音は内部に留まるため、音圧を出すにはかなり大きいサイズが必要だそうで、小さなサイズでも豊かな低音を楽しめるのがこのバスレフ型の特徴だそうです。

ただし、密閉型でもサイズが大きければ低音がクリアになり、むしろバスレフ型の空気の出入りによる風切り音を嫌う人もいるようなので、どちらが良いかは条件や人によるところが大きいのかもしれません。


動作

試聴です。PCで適当な音楽を再生します。

。。。悪くありません。確かにスピーカーむき出しで再生していた時に比べてより音楽として楽しめる?ように感じます。比較できるオーディオ機器が無いので確かなことは言えませんし、定量的に評価する手段が無いのがもどかしいところですが。

普段は近所迷惑を気にしてイヤホンやヘッドホンを使っているだけに、こうして音楽が部屋の中に響くのにはちょっとした感動を覚えました。


所感

オーディオを楽しむにあたって、音を満たすことの出来る室内の確保がネックになりそうです。安普請住まいの我が身には、いつでも楽しむというわけにはいきません(それでいて家は夜寝る場所)。

オーディオは機材にお金がかかる印象がありますが、一定水準の住環境への出費も含まれそうです(たまたま近所を気にせず済む住環境であれば別ですが)。これは昨今オーディオが廃れがちな一因になっているように思います。


何にせよ獲得した知識としてはわずかでも、実際に作って聴いてみるとなかなかの印象を受けました。もっと物を手にとって学びを加速させていきたいと思います。

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